君は J.GEILS BAND を見たか?
1970年代から80年代にかけて活躍したバンドで、J.GEILS BAND というメチャメチャカッコイイバンドがいました。

ストーンズやツェッペリンみたいにメジャーでは無いけど、B級バンドとしてはかなり人気がありました。
今まで数多くのライブを見てきましたが、このバンドが一番サイコーでした。超カッコよかったです。

このバンドは、多くの売れないアメリカンバンドと同じように、年間300近いライブで鍛え上げられたバンドです。俗に言うドサ回りとうやつですね。昔、日本のキャバレーやディスコなどでもよくあった『箱バン』ってやつですね。分かり易い例では、映画『Blues Brothers』の中で、ジョン・ベルーシがローハイドを歌ったような店ですね。各地のクラブと1週間単位とかで契約して、一晩で40分5回ステージとかをこなします。
ZZ TOPHUEY LEWIS AND THE NEWSなんかもこの手のバンドです。

この手のバンドの欠点は、音が小さくまとまりすぎてしまう傾向があります。コンビニのバイトと同じように毎日、毎日同じ仕事で、来る日も、来る日も酔っぱらい相手に演奏ばかりしているので、ルーティンワークのようになり緊張感がなくなりがちです。
しかし、ラッキーパンチが当たっていきなり売れちゃった新人バンドと比べ、演奏がやたらしっかりしてます。その分、何時聴いても同じ様でつまらないという感想になりがちなのは仕方がないと言えば仕方がないですが・・・。

ZZ TOPも武道館に見に行きましたが、やっぱり音に緊張感が無かったですね。テキサスで聴いたら違うと思いますが、アメリカの田舎バンドっていう感じで、ぱっとしませんでした。
売りのベルトのバックルに引っかけたギターをくるくる回すのが「生で見られた」という印象しか残っていません。
音のイメージは、「ハイハイ。何時聴きに来ても、同じ演奏が見られるよ」という金太郎飴見たいな感じで、「これじゃレコード聞いてるのと同じジャン」って感じで、これだったら沖縄のコンディション・グリーンの方がおもろいぜ! となっちゃいました。

J.Geils Band もメジャーバンドに比べると派手さは無く、音もちょっとこぢんまりした感じはしますが、それでも、リズムがすごくタイトでカッコいいんです。それも、いつも控えめなリズムセクションのお陰だと思います。
元々ブルースバンドですから、ハードロックバンドみたいな派手さはないでけど、キメもカシッカシッっと小気味良いくらいに決まって、これでもかこれでもかと切れのいいリズムでグイグイ迫ってきます。ワイルドという感じではなく鋭いナイフみたいな感じでしょうか?
そういう意味で言ったら、余計な演出無用の演奏の確かさは、ストーンズの対局にあると言っていいでしょう。ストーンズはそこが、また魅力でもあるんですけどね。
ですから、初期の頃はレコードもスタジオ録音よりライブ盤の方が売れたんじゃないでしょうか? ライブ盤は最高カッコいい! 
そして、バンドの音に乗ってマイクスタンドを振り回す、ヴォーカルのピーター・ウルフがサイコーです。DJ出身のピーター・ウルフのマシンガントークが凄い、息継ぎしてるの?っていうくらい、猛スピードで3分くらい喋りまくるトークがアメリカではうけていたようだ。最近のラッパーの3倍位の早口です。
ライブに行ったら、レコードの音だけでは分からなかったヴィジュアルは、「オシャレー」ではないけど、「俺達ゃ本物の男だぜ!」みたいな汗くさいルックスと、ギミックの無いストレートなサウンドがマッチして男が憧れるバンドです。

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1980年に来日した時のプログラムです。


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いかにもむさ苦しい雰囲気です。華やかさとは縁遠いバンドです。


新宿厚生年金会館の2階席で見たんですが、一階席はほぼ埋まっていましたが、二階は3分の1くらいの入りだったかな? 確か好きな所へ座れたようなきがする・・・。
いかに、日本での人気もマイナーだったのが分かりますが、しかし、それだけ熱いファンばかりなので、ライブの方は大盛り上がりでした。
客席からは、「キャー」という黄色い声援より「ウォー」という野太い声援が多いのは、松浦亜弥のコンサートに近いかも知れない。(行ったことないけど想像)

ステージには真ん中に歌舞伎の花道みたい? なせり出しがあって、ピーター・ウルフがときどき前に出て来て歌ってました。これも多分、アメリカのストリップ小屋みたいな所で演奏していたためじゃないか? と勝手に思っていましたが。
それ以外は、ステージになんの飾りもなくバックもステージも黒一色でシンプルな楽器のセットが並べられているだけでした。

はっきり覚えてないんですが、"Sanctuary"という曲の時だったかな? ピーター・ウルフがバラの花束を持って、花道を進んできて曲のエンディングでステージに叩きつけました。
そんな臭い演出を話に聞くと、「ダセェ〜」と思うでしょうが、ピーター・ウルフがやると違うんですね。2階席だからかえって良く見えたせいもあるでしょうが、真っ赤なバラが真っ黒いステージの床に飛び散って、ゾクッとするくらいカッコ良かった。
いかにもB級バンドの演出って言う感じがGood!
最近の名前だけのファッションパンクバンドより骨っぽいゼ!
ライブは、1時間くらいであっけなく引っ込んだので、ビックリしたが、当然アンコール。
アンコールも1時間近くやるという、やっぱりアメリカンなスタイル。
あれから日本でも、アンコールは絶対1曲か、せいぜい2曲だったのに、長目にやるバンドが多くなった気がする。

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この後、後期のDoobieと同じようにキーボードが前面に出てきて音もポップになり、ついに、1970年のデビューアルバムから数えて13枚目のアルバム『Freeze Frame』からシングルカットした『Centerfold』が、82年の2月に初の全米1位になりました。しかし、その後、ヴォーカルのピーター・ウルフが脱退して、バンドも自然消滅? したのかな? オフィシャルサイトはあるけど、1999年のライブスケジュールみたいなのはちょっとだけ乗っているが、更新も1999年12月で止まっているところを見ると今は活動してないみたいですね。


残念ですが、色んなロックバンドの歴史を見ていると、肉体が楽器のヴォーカリストってそんなに変わりようがないんですよね。一生をかけて少しずつ上手くなったり、歌い方が変わったりするが、根本的な声質が変わるわけじゃないし、たとえば、長年演歌を歌っていた人が「明日からJazzね」って言われても少々無理があるもんです。
しかし、他のパートはどんどん上手くなるので、バンドのサウンドの指向がストレートなサウンド(テクニックが無いから正常位一本槍みたいな?)から、一般ウケしそうなソフトな方向へ変わって行きがちで、(誰でも上手くなったら、いろいろ体位も試して見たい)花形ヴォーカルの裏方に徹していた、メンバーが「俺も目立ちたい」と欲が出てきて、逆にバンド本来の個性殺してしまったり、手軽に変身出来ないヴォーカリストとの間にすきま風が吹くようになって解散だの脱退だのっていうケースになりがちだと分析しています。
金のない時は、助け合って頑張っても、成功しちゃうとみんな我が儘になってチームワークが乱れるですよね。



昔のバンドで、しかもメジャーじゃないので映像が残ってないのが残念。DVDが出たら買いますゼ!
再結成して、再来日したら絶対見に行きますよ、ウドーさん。

検索していたら、2004年の大晦日にギターのJ.Geilsと、Magic Dickの二人が、ボストンの近くのクラブに出演していたようだ。そのクラブ、なんと今年の4月にはMountain、7月にはJohnny Winter Bandなんて出演予定になってるよ。その他にも元オールマンのDikey Bettsスケジュールに乗っていた。
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# by xfazz | 2005-05-19 12:50 | Jukebox